食道狭窄-Ⅱ

退院時に主治医から「もし水とかを飲み込む時、
食道が詰まったら直ぐに連絡するように」と
指導を受けておりました。

退院三週間後に検査と診察が有り
「手術で取った病変の病理検査では、
リンパには侵襲していなかった事を確認した」との
主治医から報告いただいてほっとしました。

「今のところ、ステロイドの効果が出て食道狭窄は
起きていないが、取った範囲が広いので
今後起こる可能性がないとは言えず、
一か月に一回程度の検査と治療をしていきたい」と
主治医からのお話で、来月に検査と治療の予約を
入れて頂きました。

その後3週間くらい経った或る日、
常用の胃薬が飲み辛くなってきたので
錠剤を飲みやすくするゼリーと
薬を水と一緒に飲もうとしたら
食道の途中でつかえて通らなくなってしまい
慌てて主治医に連絡を取りました。
主治医からは、
「一度に飲み込まないで少しずつ飲み込む様にして
治療・診察が10日先に有るので
それまで様子を見るように」とのお話でした。

10日後の治療では、患部にステロイド注射を
打った後に続けてバルーンを使って食道を膨らませる
と言うものでした。

治療後の診察では
食道に水が詰まったと言う事実が有ったので、
食道狭窄が進まないよう2週間おきにステロイド注射と
バルーンを使って治療をしていく方針に変わりました。

がんを切除して頂いたことに感謝しつつも、
お弟子さんの手術ミスがこれからの私の人生を
左右するようになるかも知れないと思うと、
「居ても立っても居られない」
どうしようもない気持ちに包まれました。

先ずは2週間後の内視鏡治療
(ステロイド注射とバルーンでの拡張)
の予約と翌日の診察の予約が入りました。

2週間後となる治療が終わった段階で、
狭窄症状の快復が余り進展してない様子で、
一週間後に追加治療しようとのお話がありました。

その時、私が仕事の関係で曜日の変更お願いしたら、
すかさず2週間後に訂正されましたが、
2週間後も仕事の都合が悪く3週間後にして頂きました。

休みを職場の上司にまたお願いすることに抵抗が有り、
自ら3週間も治療を伸ばしてしまった事が
後々、食道狭窄の治りに影響したと思っております。

3週間置きに2度の治療(ステロイド&バルーン)と
診察を受けましたが、自分では拡がったのか
狭くなったままなのかを感じずに過ごしていました。

主治医の目からは全然進展していないと観た様子で、
次回3週間後は内側を切開して拡張する
治療方針に変わりました。

その後3週間経って
狭窄している筋肉に内視鏡で内側からメスを入れ、
食道を少しでも拡げようとする治療を受けました。

切開治療後一か月して効果確認の検査があり、
その一週間後の診察時に、
今まで通り画像を見ながら説明をしていた時、
途中『くらげが泳いでいる時の足の動き』の様な場所が
見えましたが、その時慌てて画像を切り替えていたのが
印象に残っています。多分見せたくなかった食道狭窄の
切開した所だったのではないかと思っています。

ただ、見た目は良くなかったですが
詰まることなく生活できていました。

主治医から食道狭窄は、
ほぼ問題はなくなったと言う事で
次の検査を定期観察として4月に行う事になりました。