逆流性食道炎


私は若い時から長い間胸やけに
悩まされ続けてきましたが、
或る日の夜中(52~53歳頃)寝ている時に胃酸が
鼻までこみあげて来て、窒息寸前になりました。

このままではその内、寝ている間に窒息で
死んでしまうだろうと思い病院に行き症状を話した処、
逆流性食道炎の診断を受けました。

(因みにこのころは、寝る直前まで
お酒を飲んでいることが良くありました。)

胃酸の分泌を抑えるオメプラールと言う薬が
処方され現在まで服用しています。

ゲップの時に多少の逆流感は時々有りますが、
胃酸が鼻まで来るような逆流は
その時以来起こっていません。

その後の人間ドックでの内視鏡検査で
胃酸の逆流の事を話すと、胃と食道の接点部分
(噴門)が私の場合は普通の人より
広く開いているので、
胃酸の逆流が起きやすいとの診断しでした。

胃酸分泌抑制剤(オメプラール)を飲む前までは、
胸やけが起きた時に喉の上の方まで
胃酸が来ていた事が儘ありましたので、
その構造が原因だったのだなと納得しました。

余談になりますが、この人間ドックでも
2011年に内視鏡検査直前の検査医に
喉仏周辺と鎖骨から胸にかけて違和感が
有る事を訴えましたが、検査後の問診で
「逆流性食道炎による炎症が有るので
そこから来ているのではないか」との診断でした。

現時点の結果からの推測ですが、
その時点で既に下咽頭癌を発症していた
のではないかと思っています。

私の食道がんは下咽頭癌の
重複癌だと思っています。
(以前からお話ししていた事ですが、
下咽頭癌が先で食道がんが後から発症した
と言う意味で。)

逆流性食道炎が自分の癌と関連性が有る
のではないかと色々調べてみた結果、
逆流性食道炎が直接関係するのは
食道腺癌であって、自分の扁平上皮癌とは
関連性がない事が解りました。

ただ、食道だけではなく逆流によって影響を受ける
「咽喉頭酸逆流症」が有り、
喉のつかえ感・違和感・胸の痛み
等の症状が出る事を知りました。
これらの症状は食道癌・喉頭咽頭癌でも
多く見受けられるので、耳鼻科や呼吸器科を受診して
「問題が無い」と診断されても、
同様な症状が出た場合は
早急に内視鏡検査を受けるようにと啓蒙していました。

このことを自分に振り返って見ると、
喉仏周辺の違和感や鎖骨を中心とした
胸の違和感が2011年ごろから起きており、
事ある毎に医師(呼吸器科・耳鼻科含む)に
違和感を訴えて来ましたが、
「その都度、下咽頭癌が見過ごされてきた」
と言えると思います。

(上述して来ました、これらの違和感は
現在全く有りません。)

最初の食道がん治療終了から4年が
過ぎようとしていますが、ここまでは幸いにも
転移・再発が無く過ごす事が出来ております。

ただ返す返す、早い時点での発見ができていた
のではないかとの思いは消えていません。