経過観察・三回目の検査と診察


最後の治療から約一年となるこの時期に、
三回目の経過観察の検査が先月有りました。

二回目の検査から今回三回目の検査までの間も
[ 転移 ]、[ 再発 ] に対する恐怖感が
「首をもたげては消える」という事を
繰り返していましたが、
常に前向きに明るく過ごすことを心掛けました。

検査当日は何時も通り、先に喉周辺の超音波検査を行い
その後上部内視鏡検査の順でした。

超音波検査では今迄のように先生から検査終了後に、
「はい、大丈夫ですね。」と言う何時もの言葉を
貰えませんでした。

その後、内視鏡検査室に移り検査着を着て
中待合で待っていると看護師さんが面談に来、
その手に持っていたクリアファイルの見出しに
主治医の名前が書かれていたので、
「もしかしたら今日は主治医自らの
内視鏡検査なのかなぁ」
とわくわくする様な思いで待っていました。

名前を呼ばれ検査室に入ると想像通り、
私の信頼している主治医が待ち構えていました。

初診での検査同様に
他の病医院では経験したことのない、
主治医独自の検査方法で喉周辺を念入りに見て頂き、
その後食道以下を丁寧に検査して終了しました。

今回もまた生検が有りませんでしたので、
内心ほっとして検査室を後にしましたが、
超音波の先生の対応が何時もと違っていた事が
多少不安感を残しました。


一週間後主治医の診察が有り、
喉・食道・それより奥と何れも
問題は有りませんでした。

特に主治医が強調されていたのは、
下咽頭ESDと食道ESDの傷跡が全くなくなって
きれいになっていると言う事でした。
取りも直さず順調に回復推移している
と言う事だと解釈しました。

妻には話していませんでしたが、
内心で気になっていた喉周辺の超音波検査も
全く問題有りませんでした。

次回の経過観察の日程が四か月後に組まれ、
妻と二人主治医に心からお礼を言い
病院を後にしました。