最初の食道がんが見つかった時の事ですが、
ステージⅠaと診断された食道外科の担当医が
「このステージで自覚症状が出たのは
非常に珍しい事例だ」
と話され、この段階での殆どの事例は健康診断での
発見であるとの事でした。
私自身も『ある日』まで何の自覚症状も
無かったのですが、
『或る事』がきっかけで自覚症状が出ました。
その『ある日』・『或る事』とは、
春休みの「その日」久し振りに娘に会い、孫二人を連れ
ハンバーグ専門店に行き昼食をしました。
娘に合わせて同じ「げんこつハンバーグ」
の大盛りとご飯大盛りを注文しました。
出てきた量は私が普段食べている量の三倍近くで、
とても食べられる量ではないと感じたのと、
ハンバーグが如何にも堅そうで食べ辛そうでした。
しかし孫たちの手前「食べ残すのは良くない」
と思い直し、時間をかけ完食しました。
その後娘たちと別れ、途中で買ってきたスィーツを
帰宅しから食べたところ、
食道に何か引っかかるものを感じました。
その日の朝食までは何も違和感がなかったので、
この時初めて自覚症状として感じたわけです。
その後食道の引っかかりは食事の都度、
感じる様になりました。
そして、一か月間様子を見てから病院に行き
癌と診断されました。
普段食べているハンバーグより数段硬い
「げんこつハンバーグ」の大盛りを食べた事によって、
食道癌の盛り上がった病変の表面が擦られ削られたか、
擦りむけたかで自覚症状が出現したと確信しています。
その前年の3月に食道を中心にした内視鏡の検査をして
異常がなかったので、この年の健康診断を
先延ばしにした事も考えられ、
この『ある日』・『或る事』が無ければ
自覚症状が出ずに、
発見が相当遅れた可能性が有ります。
最初の食道癌治療から先ずは一年半、
生き長られており 早期に発見できたことを
娘と孫たちに心から感謝しています。